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【カウンセリングのやり方】心理カウンセラー養成講座!受容を実践で覚える!

クライエント

ロジャーズのカウンセリングでは、話を聴いていくのが基本ですが、具体的にどうカウンセリングしていけばいいのでしょうか?カウンセリング実践練習と、カウンセリングの基本対応について学びましょう。

目次

カウンセリングって具体的にどうすればいいの?

今まで何度も、話を聴く、というフレーズが出てきました。話を聴くと言われても具体的に、どのように聴いていけばいいのかわからない方もいらっしゃると思います。

  • 相手が話をしてきて、どう返せばいいのか
  • 相手が黙ってしまったら、どうすればいいのか
  • アドバイスを求めてきたらどうすればいいのか
  • 話が進まなくなったらどうすればいいのか

これらを実践で学んでいきましょう。カール・ロジャーズの非指示的なアプローチである来談者中心療法は来談者、つまりクライエントの話を積極的に傾聴をしていきます。

傾聴を主にしたカウンセリングを体系化した、マイクロカウンセリングの練習方法があります。
マイクロカウンセリングはアメリカの心理学者、アイヴィが提唱しました。
カウンセリング技術を分けていくことで、初心者の方でもカウンセリングがわかりやすくなるというメリットがあります。

どんな態度でカウンセリングしていけばいいの?じっとしてればいいの?

カウンセリング中のカウンセラーの態度についてお話しておきます。

体を不自然に動かさない

クライエントが真剣に話をしているのに貧乏ゆすりをしたり、違う方向を見るのはやめましょう。
相手が話しているときは、相手の顔を見て話を聴いてあげてください。
貧乏ゆすりなど体を不自然に動かすのはあまりいいことではありません。
こうした態度をとるということは、この人の話を聞きたくない、早く終わってほしい、というメッセージが伝わってしまうためです。

腕を組まないようにする

カウンセリング中に腕を組むのはやめましょう。
腕を組むことは、相手の話を受け入ない、といった深層心理が働いているからでカウンセリングで腕を組むのは望ましくありません。
腕は組まず、自然に机の上か膝の上などに置いてください。

座る位置に注意する

後に詳しく説明しますが、座る位置にも注意しなくてはなりません。
前の席に座るよりも、斜めに座ったほうがいい場合もあるのです。
座る位置まで気を遣わなくとても…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、クライエントにリラックスしてもらうためにはできるだけのことはしていく必要があるのです。

声のトーンを合わせる

声のトーンにも気を遣いましょう。声の高さや低さ、速度もクライエントに合わせるのです。
会話が弾んでクライエントが話す速度が速ければ、こちらも速く返します。
喋るスピードが遅いのであれば、こちらも少々、遅くします。
相手が暗そうに話していたら、こちらも、トーンを少し落とします。
明るそうに話していたら、こちらも明るいトーンにしましょう。

表情も合わせる

トーンだけでなく表情も同じように合わせましょう。
相手が落ち込んでいるような態度でしたら、こちらも心配した態度をとります。
明るそうに話していれば、明るい表情で返します。
このように、鏡のように反射することで、相手は安心して話すことができるのです。

言葉の返し方も同様に、相手の言葉を反射して返していくことが多くなります。

傾聴していく、話を聴く、とはいっても、カウンセラーはただそこに黙って座っているわけではありません。
ではどのように言葉を反射したり、会話をしていけばいいのでしょうか。
カウンセリングの会話の基本としては、受容、繰り返し、明確化の3つになります。
まずはこの3つを使った実践練習をしていきましょう。

カウンセリング実践練習では、上記のような点に注意してカウンセリングを練習してみてください。

カウンセリングの実践練習をしよう!

非指示的アプローチであるカウンセリングの目的は、クライエントが今の自分を受け入れられるようになることです。カウンセラーは指示やアドバイスをせずに、クライエントを自分自身のように、鏡で反射していく応答を続けます。

何度も繰り返しそれを行い、「あなたのままでいい」というメッセージを送り続けます。
そうすることで、クライエントは自己を受け入れ、自分の力で問題を乗り越えることができるようになるのです。

それでは、カウンセリングの練習をしていきましょう。
カウンセラーはアクティブ・リスニング、すなわち積極的な傾聴をしていきます。

カウンセリングの練習 受容の練習

主訴(しゅそ) 友達からメールの返事が返ってこない。嫌われたのではないかと心配。

主訴しゅそ)とは、主な悩みのことです。

ではまず、どのように対応していけばいいのか例を見て学習していきましょう。

カウンセラー:カウンセラーの〇〇といいます。どうぞよろしくお願いします。

クライエント:よろしくお願いします。

カウンセラー:今日はどうされましたか?

クライエント:実は…友達からメールの返事が返ってこないんです。

カウンセラー:うんうん(受容)

クライエント:嫌われたのではないかと心配なんです。

カウンセラー:相づちを打つ(受容)

いかがでしたでしょうか。それでは実践練習していきましょう。
実際に声に出して練習するようにしてください。
また言語の受容だけでなく、非言語の受容も参考にしながら行うようにして下さい。

言語の受容(えぇ、うん、うんうん、はい、そうですか、なるほど、へー、あー、など)
非言語の受容(相づちをうつ、声のトーンを合わせる、顔の表情を合わせる)

こうした受容はみなさん普段から無意識にされてると思います。
しかしながら、非言語の受容まで頭に入れながら聴く、といわれると少し混乱してしまったかもしれません。
練習を何回か行って練習してみてください。だんだんと慣れてきましたら、次の講座に進めるようにして下さい。

今回は相手の話を受容していくカウンセリングの実践練習をしました。

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