【カウンセリングのやり方】カウンセラーが必要な傾聴の受容を実践練習で覚えよう!

カウンセリングで話を聴いていくにはクライエントの話に相づちを打ったりして傾聴していきます。
カウンセリングを1分間以上、実践練習をして受容をマスターして下さい。
受容の練習は、こちらの記事からスタートしています。ぜひご覧ください。

カウンセラーに必要な態度一覧を覚えよう!
受容の練習前にカウンセラーに必要な態度を覚えておいて下さい。
- 変に体を動かさない(貧乏ゆすりをしたりしない)
- 相手を見る(違う方向を見ない 目線は少し下げても良い)
- 腕を組まない(相手を受け入れないというメッセージを与えてしまう)
- 座る位置にも注意する(正面に座らずに斜めに座る)
- 声のトーンを合わせる(相手の声が明るかったら、こちらも明るい声で返す)
- 表情を合わせる(相手が悲しそうだったら、こちらも悲しそうな表情で合わせる)
カウンセリングで傾聴していくには、相手の言葉を返していきますが、実は同じように声のトーンや表情も合わせていくんですね。
ロジャーズのカウンセリングでは、ただ相手の話を繰り返せばいい、という誤解がありますが非言語の受容も必要ですし、さらにカウンセラーの必要十分条件も満たさなければならないため難易度が低そうに見えて、実はとても大変なんです。
受容のやり方を動画で学んでいこう!
トーク例 仕事でミスばかりしてしまって、自分はダメな人間だと落ち込んでいる。
カウンセラーカウンセラーの〇〇といいます。どうぞよろしくお願いします。



よろしくお願いします。



今日はどうされましたか?



実は…仕事でミスばかりしてしまって…



はい(受容)



自分はダメな人間だと思って…



仕事でミスばかりしてしまう、とは具体的にどのようなことなんでしょうか?(開かれた質問※)



確認作業をおこたってしまったとかですね。
注意を受けてから、なんだか眠れなくなって頭がぼーっとしてしまうんです。それで、気づいたら、またささいなミスをしてしまいまして。



えぇ(受容)



気がついたら、毎日注意を受けるようになって…なんで自分はこんなにダメなんだろうって思うんです。



はい(受容)



何だか自信がなくなってきて、自分で抱えきれない仕事を同僚に頼みたくても、何だか頼みにくくなってしまいました。



相づちを打つ(受容)



上司からも、同僚からも、厳しい目を向けられていると思うとつらいし、夜も眠れないし…



そうですか(受容)
では同じように、実践練習してみましょう。言語だけでなく非言語の受容にも気を付けて練習して下さい。
言語の受容(えぇ、うん、うんうん、はい、そうですか、なるほど、へー、あー、など)
非言語の受容(相づちをうつ、声のトーンを合わせる、顔の表情を合わせる)
いかがでしたでしょうか。言語の受容だけでなく声のトーンなども合わせることはできましたでしょうか。
今回練習したようにカウンセリングでは受容を多く用いて話を聴いていくことが重要です。
受容を多用することによって、クライエントは話しやすくなり、スムーズに会話が進みました。
話を聴いていくことによって、
- 仕事でのミスが原因で、睡眠不足気味に。
- それが理由でさらにミスが起こってしまった。
- 自信喪失によって同僚に仕事を頼みにくくなった。
- 職場での必要以上の緊張によって、さらに睡眠不足になってしまった。
このように、カウンセリング中に受容することでクライエントは詳しい内容を話してくれるようになりました。
受容だけでは会話は続かない
受容することは決して難しいことではありません。みなさんも、普段からできていることだと思います。
どちらかというと、こうした対応のみで会話が続くのだろうか、という方が気になるのではないでしょうか。
確かに、受容だけでは会話は続きません。そこでカウンセリングでは繰り返しをしていくのです。
繰り返しとは相手の話の一部を繰り返すことを言います。
どちらかというと、相手の話の最後のほうや、重要なキーワードを繰り返すことが多くなります。
※途中ででできた開かれた質問は後に学びますので、今は置いておいてください。
今回は1分間以上の練習だったので少し大変だったかもしれませんが、練習してみてカウンセリングで行う受容がどんなものかを理解していただけたのではないでしょうか。
何度か練習を行い、受容をマスターできましたら次の講座、受容と繰り返しの練習に進んで下さい。
