通信講座の資格で心理カウンセラーになれるの?カウンセラーの通信講座の選び方

心理カウンセラーになるため、心理カウンセラーの資格取得を考えている方がまず悩むのは、
通信講座の資格ではいけないの?という疑問です。
通学してカウンセラーの資格を取るのと、通信講座で資格を取るのとでは、どのような違いがあるのかを見ていきましょう。
心理カウンセラー通信講座のメリット
カウンセラーの資格を取りたくても、近くにカウンセラー養成スクールがない場合は、通信講座を選ぶのも一つの選択肢です。
通信講座の最大のメリットは、自宅で学習することができる点ですので、多忙な方で、時間の余裕がない方にもメリットになるのではないでしょうか。
通信講座は通って講習を受けるタイプと比べ、修了までが早い傾向がありますから
どうしても通う時間がない、という方には通信講座を受けてみるのもいいでしょう。
心理カウンセラー通信講座のデメリット
通信講座のデメリットとしては、実際に実践を学べないことです。
例えば来談者中心療法を学ぶとして、来談者中心療法を創始した人物の詳細や、その理論を学びますが、
実践についての説明が学習に含まれない講座もあります。
その心理療法をどう使っていけばいいのかがわかりにくい、という点は、カウンセラーを目指す方にとっては大きなデメリットとなるのではないでしょうか。

心理学の基礎や、心理学の歴史等は学べるので、それで十分、という方には通信講座も一つの選択肢になります。
また、通信講座の中にはDVD付きで実際のカウンセリングシーンの様子などが付属しているものもあるようです。内容をよく確認してから申し込むのが良いでしょう。
心理学系通信講座、カウンセラーの通信講座の選び方
カウンセラーの通信講座も色々ですが、送られてきたテキストで学んでいき、最後に理解できているかの復習を行い、講座が修了するものが一般的でしょう。
通信講座にも様々で、ワンステップごとにテストをして郵送した後に採点されて返ってくる、採点、添削付きの講座もあります。
どこが間違っているのか採点してもらいたい方には、そのような講座を選ぶのもいいのではないでしょうか。
すべて自宅で完了する講座のケース

通信講座の中には試験を設けているものもあります。
自宅でテキストでの学習後、試験当日の決められた時間内に試験用紙が郵送されてきます。
ですから当日の郵送される時間は、自宅で待機していなければなりません。
また、決められた時間内に試験を書き終わり、決められた時間内に郵送する必要があります。
カンニングを防止するために、調べる時間を与えないほどの短時間のうちに郵送する必要があり、
時間内に郵送できなければ失格となります。
その後、合格発表の通知や、合格であれば認定証が送られてくるようになっています。
試験だけは会場で受ける講座のケース

試験のみ会場で試験を受ける講座もあります。
自宅でテキストの学習後、試験当日、決められた会場に出向き、時間内にパソコンで試験を受けます。
カンニング防止のため見回りされている方もいるので、もちろんカンニングはできません。
試験終了後は、その場で合格か不合格かの通知が表示され、合格なら自宅に認定証が送られるようになっています。
「通信講座の資格試験なんて簡単だ、だれでも取れるだろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは誤解です。
資格試験を設けている場合、カンニングはまずできない工夫がされており
猛勉強しなければたとえ通信講座の試験であったとしても、資格は取得できないでしょう。
どの通信講座がお勧めなの?
通信講座を選ぶ方は、多忙、遠方の方が多いと思います。これまでをまとめると
- 多忙で試験を受けるのが困難な方は、試験のない通信講座も中にはありますから、そのような講座をお勧めします。
- 試験を受けたいけど、会場までは行く余裕がない方には、自宅で試験が受けられる通信講座がお勧めです。
- 試験は会場で受けて、自分の腕を試したい方は、会場で試験を受けるタイプの講座がお勧めです。
いずれにしても、ご自分の今の生活状況に合わせて選ぶのがいいでしょう。
心理学の知識を得たい方は、通信講座もお勧めできる
プロの心理カウンセラーを目指すのではなく、心理学の知識を得たい方には通信講座もお勧めできます。
心理学を学んで、今の仕事に役立てたい、友人の悩み相談に乗りたい、ご自分のメンタルケアのため、そうした目的であれば、通信講座で心理学の知識を得るのもいいでしょう。
書籍(セルフヘルプ本等)を読むことで、抗うつ効果が確認されるなどの研究結果もありますので、
ご自分のメンタルケアに役立てたい場合はそうした書籍を読んでみることもお勧めします。
悩み相談に役立てたい場合は、必ずしも心理学の知識が必要というわけではありません。
その場合はむしろラポール形成が重要になってきます。
通信講座でも心理カウンセラーにはなれますが、限界がある
プロの心理カウンセラーを目指す場合、通信講座のみの学習では限界があることを知っておく必要があります。
通信講座であっても実際のカウンセリングの方法を学習できるのなら、心理カウンセリングは可能ですが
心理学の歴史や理論のみの学習であれば、実際にどのようなカウンセリングをしていけばいいのかがわからず通信講座のみでは限界があるのは確かです。
- カウンセリングの申込があり、来談されて席に座られてから、どういった進め方をすればいいのか?
- いきなりお悩みを伺うのか?時間をどう配分して、どのような終わり方にもっていけばいいのか?
そうした点まで考えておかければなりません。
通信講座によって違いますが、通信講座ではどちらかというと実践方法は省き、理論や歴史を学ぶ傾向にあるように思います。
心理療法を施す場合、その心理療法の歴史や基礎だけでなく心理療法の実際の進め方も知っておく必要があります。
プロの心理カウンセラーを目指している方が、通学ではなく通信講座の資格取得をお考えであれば、
実践を学べるオンラインでの実践動画や、DVDなどの観察学習が可能な通信講座をお勧めします。
アリア心理カウンセラー通学スクールなら自宅でカウンセリング練習ができる!
動画での観察学習の効果は高いのですが、当スクールではカウンセリングの様子を観察して学習するのではなく、実際にカウンセリングをしてもらうタイプの学習動画です。
理論を学びながら、実際のカウンセリングをしてもらうことで、通学して通うのと差が出ないような学習形式になっています。
今回は通信講座について説明させていただきました。
心理カウンセラーにはなりたいけど、多忙、遠方でスクールにまで通えない、そういった方の参考になれば幸いです。
カウンセリングについて勉強中の方は、こちらの記事も参考にしてください。

