メールカウンセラーになるには?メールカウンセラーの資格取得方法

カウンセリングは一般的に、対面で行います。
しかし、カウンセラーの中には対面でのカウンセリングは行わず、メールを利用して相談に乗るカウンセラーもいます。
メールを専門にしたメールカウンセラーを目指したい場合、どうすればいいのでしょうか?
またメールカウンセリングと、通常のカウンセリング、具体的にどういった点が違うのか?
こうした点を解説していきます。
メールカウンセラーとは?
メールカウンセラーとは、メールを専業にカウンセリングを行うカウンセラーのことです。
通常の対面でのカウンセリングを行いながら、別にメールカウンセリングを行うカウンセラーや、
メール専門にカウンセリングを行うカウンセラーなど様々ですが
一般にはメールカウンセリングを専業しているカウンセラーをメールカウンセラーと呼びます。
メールカウンセリングのメリット
ではなぜ、対面ではなくメールでカウンセリングを行うのでしょうか。
それは、メールカウンセリングには多くのメリットがあるからです。
遠方の方にもメールカウンセリングができる
悩みごとがあったり、こころの問題を相談したいとき、近くのメンタルクリニックを調べると思いますが、
カウンセリングを行わないメンタルクリニックもあるため、その場合は遠くのクリニックまで足を運ばなくてはなりません。
そうなると、通い続けるのは大変だから、と諦めてしまう方もいらっしゃるでしょう。
カウンセリングを受けたくても、遠方であることが理由で、それができないという方々にメールでカウンセリングを受けていただくことが可能なのです。
時間がない方にも、メールカウンセリングなら可能
メールカウンセリングが可能なカウンセラーであれば、多忙であって、カウンセリングに通う時間がない方の相談にも乗ることができます。
これはカウンセラー側としてもメリットがあり、自宅でメールカウンセリングができるので時間を節約することができますし、メールカウンセラー専業であればオフィスを借りる必要もないため、金銭的なメリットがあります。
様々な理由で来談できない方に、メールでカウンセリングができる
中にはカウンセリングを受けたくても、受けることを断念してしまう方もいることでしょう。
例えば、相談しにくい悩みに関してです。
カウンセラーには守秘義務があるとはいえ、対面で相談しにくい悩みもあることと思います。
そうした方には、メールであれば利用しやすいことでしょう。
他にも、こころの病からカウンセリングに通うのが難しいケースでは、メールを使ったカウンセリングが選択肢になるでしょう。
- うつのような症状で、外出が困難
- 広場恐怖やパニック障害で電車に乗れない
- 対人恐怖で対面でのカウンセリングに不安を感じる
このような対面でのカウンセリングが困難な方には、まずはメールカウンセリングでサポートを行うのも一つの選択肢です。
カウンセリングを受けたいのに、受けることが難しいと感じる方にメールでのカウンセリングで対応ができることがメールカウンセリングのメリットになるでしょう。
メールカウンセリングのデメリット
メールカウンセリングにはメリットばかりではありません。
メールカウンセリングのデメリットについても見ていきたいと思います。
対面カウンセリングと比べると緊張感に欠ける
対面でのカウンセリング、とくに初回は、ある程度の緊張感があるものです。
過度に緊張するのではなく、ある程度の緊張であればカウンセリングやセラピーに集中できるというメリットがあります。
逆に緊張感がまったく無ければ、カウンセリング中に違うことを考えたり、眠くなってしまったりと、カウンセリングに支障が出てきてしまいます。
これが対面でのカウンセリングですと、ある程度の緊張感が保もつことができます。
しかしながらメールカウンセリングの場合は、対面と比べて緊張感が弱まるので注意が必要です。
あまりにも緊張感がなければ効果も弱く、形だけのカウンセリングとなってしまうことも考えられるでしょう。
メールカウンセリングには専門知識が必要
メールカウンセリングを行うには、カウンセラーと同様に専門知識が必要です。
そのために、メールカウンセラーを目指すなら、学ぶ時間や費用が必要になってきます。
メールカウンセラーの資格を取得するには

メールカウンセラーの資格を取得するには、スクールや協会等の認定されたメールカウンセラーの資格を取得する必要があります。
講座を受講し、試験に受かればメールカウンセラーの資格を取得することができますが、
ここで気になるのは、わざわざメールカウンセラーの資格を取得する必要があるのか、という点です。
カウンセラーの資格は、国家資格、民間資格がありますが、どちらかのカウンセラーの資格を取得したとして、その知識でメールでの相談に乗ることはできないのでしょうか?
それは可能です。
つまり、臨床心理学の知識、カウンセリングの進め方等の知識があれば、メールカウンセリングをしようと思えばできてしまうのです。
ただし、一般的には対面カウンセリングを学ぶのであって、メールカウンセリングを専門に学ぶことは少ないでしょう。
メールカウンセリングの専門知識がない場合は、臨床心理学の知識を活用しながら、自分なりの方法で対応していくしかないのです。
メールカウンセリングでは対面と異なる点も多く、例えば対面では非言語表現を観察することも可能ですが、メールカウンセリングの場合、文章でしか表現方法がないので、
クライエントの問題点や、改善点が、カウンセラーに伝わりにくい、という問題もあります。
メールカウンセリングなら簡単にできる、というのは間違いで、むしろメールだからこそ難しいとも言えます。
メールカウンセラーの資格取得の前に、メールを使った心理療法が学べるかを調べておきましょう
メールカウンセリングの意味は様々です。
メールで相談に乗りますよ、という場合もメールカウンセリングに含まれます。
しかし、クライエントの中には、心理療法が必要になることもあります。
「こうした場合、どうすれば良くなるでしょうか?」とメールカウンセリング中に相談を受けた場合
メールを使った心理療法がわからなければ、
「メールでの心理療法は行っていないから、来談してください」
「専門家に相談してください」
となってしまうことでしょう。
事情があってメールでカウンセリングを受けているのに、それができないから困っているのに、
こうした対応では本末転倒ではないでしょうか。
こうしたことから、メールカウンセリングでの心理療法、例えばメールを使って認知行動療法を行うなどが学べるスクールや、協会認定のメールカウンセラーの資格を取得することが望ましいでしょう。
当スクールではメールを使った心理療法も学びますので、日常のお悩みから心の病に悩まされている方まで、広くメールでサポートすることができます。
今回はメールカウンセラーについて説明させていただきました。
カウンセリングについて知りたい方は、こちらの記事を参考になさってください。